剛ちゃん

　
１９歳くらいだったか、ランボルギーニカウンタックＬＰ５００を見た時には息を飲んだ。
機械的な外観、地面を這うエイのようにゆっくり公道を走っていた。
スゲーよ、カウンタック！
トラウマでスーパーカーの中で今でも断トツにお気に入り。
カウンタックは、農業用トラクターを製造していたランボルギーニが
フェラーリに馬鹿にされ、負けじとスーパーカーを作ったのが始まりだ。
性能や品質はポルシェ、フェラーリ、ＢＭW、ベンツの方が少し優れている。

学生の頃、クラブの後輩が白のセリカＬＢ（リフトバック）に乗って来た、格好良すぎ。
ＬＢはバック時シフトレバーを引き上げてギアチェンジすることに由来する。
当時オートマチック車は話題にも上らなかった。
さて、最近のエンジンでは暖気運転は不要でエンジンを始動すると直ぐに発進できる。
昔の車で冬期はチョークを引き、アクセルを２・３度踏み込んでエンジンを始動させ、
エンジンが暖まって回転数が落ちるとチョークを徐々に押し込んだものだ。
エンジン音を耳で感じ、回転数を見ながら最適なギアを選ぶ運転はとても面白い。
高速道路で前方の車を追い越す時、回りの状況を睨みながら
ギアを１段落とすと同時に右のウインカーを出してアクセルを踏み込む瞬間は悪くない。
ただ困るのは「上り坂の渋滞」、この時のマニュアル車は疲れる。
タイヤころがしが好きな名古屋の友達が言った。
「マニュアルでタコメータがないとそれを車とは呼ばない、その箱は大人のおもちゃである」