剛ちゃん

　
オリオン座の１等星ベテルギウスが超新星爆発に向かう兆候がある（１月１０日付、朝日）
もし爆発したら満月ほどの明るさになり、昼でも見えるという。
「超新星爆発」とは星が一生を終える時の現象で新しく星が生まれるわけではない。

ベテルギウスの直径は太陽の１千倍である。
太陽系の中心に置くと木星までも飲み込んでしまう程の巨大さである。
重いので生まれてまだ数百万歳（太陽は４６億歳）だが既に寿命が近い。
超新星爆発を起こし、最後はブラックホールになる。
さて、ベテルギウスの地球からの距離は約６００光年である。
望遠鏡で観測した６００年前の光の情報で今後の予想をしていることになる。
６００年前の情報なんだけど「今、超新星爆発に向かう兆候がある」と言ってもいい程
宇宙の時間は超大なのだろう。
■恒星の最期
恒星の中心部での核融合による外に向かう爆発力と
外側の水素の内側に向かう重力が釣り合う所が恒星の大きさとなる。
恒星内部で核融合が鉄まで進むと中心部に鉄のコアが出来る。
ここで外側に向かう爆発力が無くなるので星は熱を失い重力で潰れてゆく。（重力崩壊）
潰れた後は恒星の質量によって姿を変える。
�@太陽くらいの質量
電子の縮退圧で支えられた白色矮星となる。
�A太陽の８倍程度の質量
超新星爆発を起こした後、中性子の縮退圧で支えられた中性子星となる。
�B太陽の１０倍以上の質量（ベテルギウスがこのパターン）
超新星爆発を起こした後、中性子の縮退圧で支えきれずにブラックホールになる。