剛ちゃん

雑学や小話３４

ゴシック建築

　
初めて東京見物に行ったのは２０歳くらいの時だった。
新宿副都心の超高層ビルを下からしばらく見上げていた。
今では池袋、六本木ヒルズなどに超高層ビルがあるが当時はまだ珍しかった。
高い所に登りたがる御多分に洩れず最上階に行き景色を楽しんだ。
施工方法は地下深く鉄骨を打ち込む鉄筋鉄骨コンクリート造りである。
地震の時はビルを揺らして倒壊しないように設計している。
さて、現存する世界最古の木造建築物は法隆寺である。
やはり建物を揺らして破壊力を分散している。
対して、ヨーロッパのゴシック建築である。
石と石をモルタルでくっつけているだけの構造である。
石造りでは揺れを吸収出来るはずもない。
ヨーロッパでは日本と違って地震が無い。
＜ゴシック建築の施工方法
１．メガネ橋のようにアーチ型の石組で下方への重量を分散して支える。
２．壁を外に押そうとする横圧力はバットレス（控え壁）やフライングバットレスで支える。
３．基礎石を地中にいっぱいおっぱい埋め込んでいる。

星空

　
ある年の暮れ、忘年会が上高地で開かれた。
夜空を見上げて見える星の多さに驚いた。
空にはこんなに星があったんだ、と改めて気付いた。
いわゆる「満天の星」だった。
夜でも明かりに囲まれる街中では味わえない感動である。
さて、夜に肉眼で見える星は太陽光で反射して見える一部の惑星（水星・金星・
火星・木星・土星）と月以外は全て核融合で自ら輝く恒星である。
宇宙に恒星が無限にあるのなら夜空は星で昼以上に明るいはずだ。
■夜空が暗いのはなしか
ハッブルは、天体観測で次の事実を発見した。
遠い銀河からの光ほど波長が長い。
原因はドップラー効果による光の赤方偏移である。
宇宙は遠い銀河系ほど速いスピードで遠ざかっている。
宇宙が膨張していることを観測から確認された大事件であった。
さて、光の波長は長くなる程エネルギーが弱くなる。
夜空が暗いのは「遠い銀河からの光の波長が長い」ことが原因である。

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