剛ちゃん

雑学や小話２９

水俣

「入浴する智子と母」
４大公害病の1つ「水俣病」
あとの３つは、「新潟水俣病」、「イタイイタイ病」、「四日市ぜん息」

猫がくるくる回って口から泡を吹いて狂い死んでゆく。
さかなを多く食べる漁師の家に多く発症し、奇病扱いされ、
特異な神経症状を表わし、「猫踊り病」と言われた。
１９５６年５月１日に初めて「原因不明の中枢神経疾患」として
５例の患者が水俣保健所に報告された。
この日が水俣病公式発見の日とされる。
水俣病はチッソが有機水銀を水俣湾に垂れ流して起こした犯罪である。
原因解明にはあれこれ難癖をつけて結論を引き延ばし、
発覚後も救済には長い年月を要している。
当時の企業優先主義の「通産省」
事なかれ主義の「厚生省」
拝金主義の企業
本質を見抜けないマスコミ
いわゆる企業と政府ぐるみの犯罪であった。
「雑学のページ２８ミルク」ではないが私の生まれは１９５５年。
薬害や公害など企業、行政が拝金主義にまみれていた時代に
自分の幼少期が重なっていたことになる。
さて、当時の日本が中国の今に重なって見えるのは私だけだろうか。
＜ユージン・スミス
人間は有害化学物質摂取に対する防御能力を持たない。
しかし、女性で妊娠中なら羊水で・出産後なら母乳で体外に排出できる。
これが、胎児性水俣病患者の生まれる原因である。
さて、一枚の写真で水俣病を世界に知らしめたのがユージン・スミスである。
添付写真では「自分の体の中の毒を吸い取ってくれた宝子」と、母子で入浴している。
（申し訳ありませんが、画像を少しの間公開させて下さい）

７３１

　
第二次世界大戦、日本は中国で生物兵器生産のために
捕虜を使ってペスト、コレラ、チフス、炭疽菌等の人体実験を行った。
生物兵器の研究開発は大日本帝国陸軍の関東軍防疫給水部本部が実行した。
７３１部隊はこの秘匿名称である。
当初部隊長の石井四郎に因んで石井部隊とも呼ばれる。
終戦前、ソ連軍侵攻前に証拠隠滅のためマルタ（人体実験用捕虜）を殺害し、
実験施設や生物兵器を徹底的に破壊した。
今でも川底の土木工事などで投棄した爆弾が破裂し事故が起きている。（朝日新聞）
日本の爆弾かどうか不明なのに中国お得意の誇張された情報戦によるたかりである。
お人好しにも、日本は今でも中国で生物兵器無害化のための支援をしている。
■裏取引
終戦でアメリカは人体実験データを入手するために、
７３１部隊の戦争犯罪を免除する等の裏取引をした。
■帝銀事件
１９４８年、白衣に「防疫班」の腕章を付けた男がの帝国銀行稚名町支店に現われた。
男は「近くで集団赤痢が発生したので予防薬を飲んで貰いたい」と、
青酸化合物を行員らに飲ませて１２人を殺害した。
容疑者として７３１部隊関係者が疑われたがＧＨＱから捜査を中止させられた。
後に平沢貞道が逮捕されたが冤罪の可能性が高く、真相はいまだ謎のままである。

ページ先頭へ 前へ次へ ページ末尾へ